AI開発は大きく分けて、構想、PoC、実装 運用の4つのフェーズ(段階)に分かれています。構想フェーズではまず、AIを開発するべき理由や、AIを開発することで直面している問題の解決策となるのか、問題解決のためにどのようなAIを開発するべきかなどの構想を入念に練ります。AIにも様々な種類と得意分野があり、目的に適したAIを作っていくことが求められ、企業規模で行うにせよ、個人レベルで行うにせよ、明確な目的が無ければAI開発を最後までやり遂げることは難しいでしょう。
構想が決まったら、PoCフェーズに入ります。PoCとはProof of Conceptの略で「構想の証明」という意味で、構想でイメージしているAIが実現可能かを判断するフェーズです。そして、データを収集し、仮モデルのAIを使い処理速度や費用対効果を見極めていきます。この時点で問題があれば前のフェーズに戻って構想を練り直す場合もあり、最も大切な工程だといえるでしょう。その後、PoCで問題が無ければいよいよ実装フェーズに入ります。実装フェーズとは、細かい使用方法やデザインを決定・開発したのち、PoCで使った仮モデルを最終化していくフェーズです。完成後は実践で使用可能かを検証をしていきます。
最後の運用フェーズでは、実際に現場で使われているAIを観察し、異常がないか、最初に設定した目標が達成されているかを診断し、問題があればPDCAサイクルをもって改善を行います。これらのプロセスは普通、複数の専門家とチームを組んで行いますが、大きなプロジェクトを立ち上げることが出来ない場合は「AIモデル作成ツール」を使うとよいでしょう。専門的な知識が無くてもAIモデルを作ることができるので、人員やコスト削減につながるという大きなメリットもあります。